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【新型のコロナウイルスは既存のコロナウイルスとどこがちがうのか?】

普通の風邪として知られているは4種類あります。
「新型コロナウイルス」はコロナウイルスのひとつで、一般の風邪の原因となる
ウイルスや、それ以外にもうちょっと重い病気を引き起こす2種類、
  ・重症急性呼吸器症候群(SARS)
  ・中東呼吸器症候群(MERS)
が含まれています。

今回、流行っている「新型コロナウイルス」 、正式には、「サーズコロナウイルス2」、
(SARS) に結構近い系統、遺伝子の情報が非常によく似ています。

風邪のコロナウイルスは結構、遺伝子的な距離は離れていまして、まず表面に出ている
タンパク質の種類が(SARS)によく似ており、人間の喉だとか、肺に非常に
親和性が高くて、細胞に入りやすくなっています。

それから病毒性どのぐらい毒性があるかということに関しても、 風邪は基本的に
上気道だけで増えることが多くて、下気道つまり肺にあまり入りません。

今回のコロナウイルスは、かなり肺の方でも増殖をするというようなことがわかっています。
また、ウイルスそのものが持っている毒性が、やや高いというところにも特徴があります。

性質としては、(SARS)と風邪のウイルスのちょっと合間ぐらいのところが
ありまして、つまり広まりやすさが、風邪だとかインフルエンザに近くて高いです。

基本、再生産数と我々が言いますけれども、そういう意味で、(SARS)のような
結構な病毒性があり、風邪のように広がりやすいという、 コンビネーションがある
中間的な位置付けができると思います。

    <再生産数>
    感染症の流行が進行中の集団のある時刻における、1人の. 感染者が生み出した
    二次感染者数の平均値

【新型コロナウイルスの治療薬は作られれいるのか?】

コロナウイルスに対してたくさん治療薬の検査が始まっています。
試験ですが、ゼロから作るのではなくて、多くは今までに開発されている
薬の用途を変えて効くかどうか試しています。

(SARS)の時もそうだったんですけれども、ウイルスというのは結構共通で
持っている仕組みがあって、自分自身を増やす部品が似ていたりします。

HIVの時は、エイズを起こす薬などに、すでに開発されていた薬が効くかと
いうような試験は(SARS)の時にもしていました。

候補薬が結構あったのですが、 (SARS)というのは2003年にかなり
収まり、症例がなかったので人体実験ができない状態でした。

ただし、(MERS)の方は未だに症例が出ている状況ですので、少しそういう試験が
今もされています。

なので、そこでも知られていたちょっと効果のある薬を今回は積極的に取り入れて
いるんですね。
さらに、これはサイエンスの最先端で、今回の新型コロナウイルス自身を増やす部品で
あるタンパク質の形っていうのが、3次元の構造解析ですぐに決められました。

薬がどういうふうな構造に当てはまるかが早い段階にコンピューターシミュレーション
で分かりまして、実際にその候補で出てきました。

試験管の中で実験をして、これが効きそうだという候補もすぐにリスト化されました。
なので、そういったものを使って今、中国で臨床試験がもうどんどん進んでいます。

インフルエンザワクチンが開発された頃とはもう状況が違います。
ウイルス自体の情報、設計図であるゲノムを読み込む速度が、この10年、
テクノロジーの進化が、100倍、1000倍の速度になっています。

また、(SARS)と似ていて、その構造っていうのは色々な人が決めていた。
シミュレーションの技術も上がってますので、すぐにそういった情報がでました。
そういう意味ではすごい進歩だと思います。

【今後、新型コロナウイルスのワクチンを定期接種できるのか?】

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確かに実はこのコロナウイルスもインフルエンザウイルスもゲノム情報がRNA に書き込まれて
いるんです。
人間のDNAとは違って、RNAというのは一重らせんでエラーが起こりやすくで変異が
すごく発生しやすいです。1重だからエラー訂正はされません。

DNAは二重らせんだから片方にエラーが生じたら、もう片方がマッチングで補正されやすいです。

なので、RNAは非常に変異が多く問題になっています。
そして、変異が多い部分で一番大事なのはウイルスの表面に突起が出ていてその部分が
ワクチンの標的になります。

つまり、ワクチンはそこを攻撃することで細胞に入らないようにするわけなので、
その突起の部分がどのぐらい変異しやすいということが非常に重要になってきます。

インフルエンザの場合は、実はその突起が2種類あって、片一方がワクチンの
ターゲットで、そこが「ホットスポット」と言って変異しやすい部位で知られています。

それがちょうどワクチンのターゲットにしやすい部分で、「ヘッド」といって頭があります。
その突起に対するワクチンがインフルエンザに用いられていますが、実は、ここは
すごい勢いで変異するのでワクチン当たらないことが多いです。

なので、今「ストーク」といってこの茎の部分に対するワクチンの開発が世界中で
進んでおり、この部分はあまり変異がないだろうと言われています。
それに対して、コロナウイルスは実はインフルエンザに比べると異変についてはましな方と
言われています。

なので、ワクチンを一度開発すると(SARS)の場合は、結構変異が少なかったこと
がわかっていますので、インフルエンザよりかは有効になる可能があります。
なお、免疫力が維持されやすいワクチンが開発できる可能性はあります。

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