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公演名 ミュージカル 李香蘭

企画・構成・演出 浅利 慶太
公演日程 2019年7.27(土)~8.12(月)
公演会場 自由劇場

なぜ、観に行った?

私のお気に入りのシャンション歌手の方が舞台女優でもあり、この「ミュージカル 李香蘭」に
出演するので観に行きました。
李香蘭 パンフレット
「李香蘭」と聞いて、なんか聞いたことあるなぁ、確か日本人だった気がする位の知識
しかありませんでした。
実際に観てみると、日本と中国の戦争を背景に覚えていた点の知識が線になっていく
ような気がしました。
 満州事変
 日中戦争
 第二次世界大戦

座席が約500席の劇場で全席指定でした。
出来れば前の方に座って観たいなあって思っていたら前から4列目のチョット左側の
席に座ることができました。
出演者の顔が認識できて見やすかったです。
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どんな作品

「ミュージカル 李香蘭」
1920~1945年、戦争をしている中国と日本を背景に、日本人でありながら中国の歌姫“李香蘭”
として活躍した、山口淑子さんの半生を描いた作品。
実話を元にしたフィクションです。

2つの敵対する国の間で翻弄されたトップスターを軸に、戦争の事実を追って
いきます。
李香蘭は日本に翻弄され中国で戦争の中に生きていた人なんだなということが感じ
取れた作品でした。

あらすじ

中国に生まれ育った山口淑子は十三歳の時、日中友好の夢を父親から託され、中国人である李将軍の養女となり「李香蘭」の名前をもらう。
そして、類まれなる美貌と歌の才能を認められ、満州国映画協会(満映)から中国人女優としてデビューし、中国はもとより、日本でも熱狂的に迎えられる大スターとなった。
その人気を日本軍の宣伝に利用された彼女は、終戦後、中国で祖国反逆者の罪で軍事裁判にかけられてしまう。
「夜来香」「蘇州夜曲」「何日君再来」などの名曲のメロディと共に、昭和という激動の時代を綴る。

「李香蘭」の戦時中、そして戦後は?

このミュージカルを観て「李香蘭」は戦時中、そして、その後の戦後どうなった
のか気になり調べてみました。

中国東北部で日本人の両親の間に生まれたが、1933年、中国人の将軍の養女と
なり、李香蘭と命名

戦時中 中国で李香蘭として女優、歌や映画で活躍

昭和13年に満州映画協会の専属女優と
なって、中国人「李香蘭」として映画デビュー
歌手として代表曲「蘇州夜曲」や「夜来香」などがある。

昭和21年に帰国、戦後、「山口淑子」としてテレビ番組の司会者や参議院議員等で活躍

舞台や映画
 ・「暁の脱走」(谷口千吉監督)
 ・「醜聞(スキャンダル)」(黒澤明監督)
 ・「白夫人の妖恋」(豊田四郎監督)
などの話題作に出演

渡米、結婚と離婚、芸能界の引退とワイドショー「3時のあなた」の司会として復帰
昭和49年には当時の田中角栄総理大臣から誘いを受けて参議院議員選挙に立候補
初当選し、3期18年務めて環境政務次官などを歴任

昭和62年には自伝の「李香蘭・私の半生」を出版

日本人でありながら中国人スターとしてふるまった葛藤と苦しみが多くの人の共感を呼び、
ベストセラー自叙伝は劇団四季によってミュージカル化され、
ロングランヒットを記録。同劇団のレパートリー

平成5年、勲二等宝冠章を受章

2014年9月7日 94歳 心不全のため東京都内の自宅で亡くなる。

印象に残ったシーン

李香蘭を責め立てる軍事裁判

特に印象に残ったシーンはやはり、李香蘭が被告人として責め立てられる軍事裁判の
シーンです。
公演の序盤にありとても印象的でさらに最後にも演じられています。
この軍事裁判は、終戦後、中国で開廷された裁判です。

その裁判で李香蘭は「日本映画に出て、中国人を侮辱、愚弄した」と祖国反逆者の
罪に問われます。
そこで、目をギラつかせた大勢の中国人が「殺せ!殺せ!」と李香蘭に向かって
責め立てます。
おそらく、李香蘭が中国人だったなら漢奸(中国で、敵に通じる者)として、
その場で銃殺されていたと思います。
しかし、「私は中国人ではありません。日本人です!」
と李香蘭が証言したことにより状況が一変し、李香蘭は「無罪」となります。

そのシーンでの李香蘭を取り巻き責め立てる方たちの演技がすごい!
李香蘭が日本人という事実からこの裁判では有罪(銃殺)できないとわかって落胆した瞬間
体全体、特に顔からの表情から本当に落胆してる!と演技力を見分けられない自分でも
わかりました。

徳をもって怨みに報いよう

軍事裁判のシーンで出てくる言葉、この公演ので最も伝えたいことだろうか?
「徳をもって怨みに報いよう――以徳報怨」

この言葉を調べてみると「論語」からきているみたいで

言葉の意味は

「うらみのある者を憎まず、かえって恩恵を施す。」

自分なりの解釈としては、

人は、「相手に対して恨みが生まれたら、
その相手に復讐したい」と思う。
その怨みが深ければなおさらであり、怨みは連鎖し、継続してしまうものである。

しかし、「徳をもって怨みに報いよう」は怨みを怨みで返してはいけない!
「怨みを新たな怨みで返すのではなく、徳をもってその怨みを断ち切る」ということなのかと思いました。

そう考えるとひとつの疑問が生まれました。
この「怨みに報いる」ことができる「徳」とはなんだろう?

「徳」とは

「徳」とは何かを調べてみました。

「徳」とは
精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。人徳。 【Goo辞書】
徳は、人間の持つ気質や能力に、社会性や道徳性が発揮されたものである。【ウィキペディア】
人間として一番尊いものは徳である。高めるには、自分で悟るしかない。【松下幸之助のことば】
「ぎょうにんべん」→行動、「直」+「心」→素直な心を示す
 ⇒「まっすぐな心で行動するの意」を表わしたもの【「徳」という漢字から】

まとめると、

「徳」とは、己で悟り、まっすぐな心で行動することで身に得られ、人間として
一番尊いもの

「人」で例えると、
・困ったときに自然と相談にいきたくなる人
・相手に対して真摯に向きあう人
・信頼され、その信頼に応える力のある人
・他人に誠をつくす人間力を備えている人

なのかなと思います。

最後に

基本的にニュージカルとか観ませんが、私のお気に入りのシャンション歌手&舞台女優の
方が出演さています。
「女性アンサンブル」桂川結衣さん
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katurayui
この作品に誘ってくれて「ありがとう!」とお礼を言いたいと思います。

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